12年目のJFLが3月14日(日)に開幕。第1節の全9試合が行われた。
連覇を狙うSAGAWA SHIGA FCは、Jリーグ準加盟クラブの町田ゼルビアと「佐川守山」で対戦。SAGAWAは、8分に昨年のMVP中村元が決め先制。町田も34分に武蔵野から移籍した太田康介が頭で決め同点に追いつく。その後は互いにチャンスを作るが得点ならず試合終了。互いに勝点1ずつを分け合った。
昨年準優勝の横河武蔵野FCは、新加盟のツエーゲン金沢と「西が丘」で対戦。金沢は22分、48分とゴールを決め2点をリードするが、底力で勝る武蔵野は63分に1点を返すと終盤に立て続けに2ゴールを決め3-2で逆転勝利。経験の差が出た試合結果となった。
昨年3位のソニー仙台FCは、こちらも新加盟の栃木ウーヴァFCと「ユアスタ」で対戦。全体的にソニーが優位に進めるも、ソニー自慢のFW陣を栃木はしっかりマークしゴールを決めさせない。結局互いに決められずスコアレスドローとなった。栃木は新加盟勢で唯一の勝点1を獲得。
2年連続5位のJリーグ準加盟クラブであるガイナーレ鳥取は、新加盟で同じく準加盟クラブの松本山雅FCと「とりスタ」で対戦。鳥取は16分に奥山泰裕が先制するとその後も実信憲明と阿部祐大朗がペナルティーキックを決め3-0で快勝。終始安定した試合運びで勝利した鳥取にとってJリーグ昇格に向け幸先のよいスタートとなった。一方、いいところなく敗れた松本にとってはJFLの洗礼を受ける形となった。
一昨年の覇者Honda FCと、FC琉球は「都田」で対戦。前半23分に琉球の新川織部が先制のゴールを決める。後半も琉球がHondaのシュートを1本に抑えるなどしっかり守りきり勝利。Hondaはいいところなく、今年も開幕戦を勝利で飾ることができなかった。
佐川印刷SCと流通経済大学FCは「太陽が丘」で対戦。攻撃的なサッカーが持ち味のチーム同士らしく、取っては取り返すといった点の取り合いとなり、試合は2-2で引き分けとなった。昨年の得点王、佐川印刷の塩沢勝吾も同点となるゴールを決めるなど存在感を見せつけた。
ブラウブリッツ秋田とアルテ高崎は「仁賀保」で対戦。秋田は開始5分に菅原太郎のゴールで先制して1-0で前半を折り返す。後半は時折、高崎がカウンター攻撃で攻めるも、秋田は83分にフリーキックから小沢征敏が頭で合わせダメ押しとなる2点目を決め、2-0で試合終了。ブラウブリッツお披露目試合を勝利で飾った。
V・ファーレン長崎とホンダロックのJFL版「九州ダービー」は「長崎市」で開催。長崎は前半に1点、後半ロスタイムにも1点を決め2-0で勝利。ホンダロックはシュート数で上回るも決定機に決められず、またも九州ダービーで勝利を飾ることができなかった。
MIOびわこ草津とジェフリザーブズは「皇子山」で対戦。びわこは坂井優介が6分、20分とゴールを決め、チームもさらに2点を決め前半を4-0で折り返す。後半もびわこが終始優位に進め1点を追加し5―0で快勝。ジェフは昨年の堅守の面影なく黒星スタートとなった。
第2節は、3月20日(土)、21日(日)、22日(月・休)の3日間にわたって開催される。松本、栃木、金沢はJFL初のホームゲーム戦を開催する。
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