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第26回JFL 第30節(今季最終節)「JFLソニー仙台56年の歴史に幕」


第30節 ソニー仙台FC vs 栃木シティ(2024/11/24)より

 第26回日本フットボールリーグの今季最終節となる第30節が11月24日(日)13時に全8試合が開催され、前節で優勝を決めた栃木CはJFL最終戦となったソニー相手に3ゴールを決め勝利、ソニーはJFL最後の試合を飾れず。3位の滋賀が敗れ4位の枚方が沖縄に逆転勝ちで枚方が3位となった。下位3チームにより最下位争いは武蔵野が引き分け15位、ミネベアは敗れ16位となり全国地域SCL2位のVONDS市原FCとの入替え戦に回った。この日ゴールを決めた沖縄の青戸翔が15得点となり得点王獲得。鈴鹿の三浦知良は4試合ぶりに72分から出場し自身が持つ最年長出場記録を57歳272日とした。

 Honda FCと横河武蔵野FCは「都田」で対戦。前半はHondaが相手陣内で攻める時間が多くシュート3本を放つが決定機に決め切れず。武蔵野はチャンスが少なくシュート1本でゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半は62分に武蔵野がPKのチャンスを得るとこれを石原幸治が右足で決め先制。Hondaは83分に右CKからのボールにゴール前で相手GKのこぼれ球を岡﨑優希が右足で詰め同点。その後もHondaが相手陣内で仕掛ける時間が多く決定的なチャンスを作るが武蔵野守備陣が体を張った守りでゴールを許さずこのまま試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分けあった。Hondaは今季7位で終了。武蔵野は勝点1を加え15位となり今季の残留を決めた。

 レイラック滋賀とヴィアティン三重は「HATOスタ」で対戦。V三重は前半13分に左サイドからのクロスボールにゴール前で加倉広海が頭で決め先制すると15分にゴール前の連続攻撃から左からのクロスに田村翔太が頭で合わせ2点目。24分には自陣からのロングボールに抜け出した池田直樹が右サイドからドリブルで持ち込みクロスを入れるとゴール前ファーサイドに走り込んだ荒川永遠が右足で決め3点目。37分には右サイドからのスローインに相手との競り合いから田村翔太がボールを奪いそのまま右サイドをドリブルで駆け上がり右足で決め4点目。滋賀もシュート5本を放つが決定機に決め切れず前半はV三重が4点リードで折り返す。後半もV三重が優位な展開で進み9本のシュートを放ち90+3分には右サイドからパスでつなぎやや左サイドから梁賢柱が右足で詰め5点目。滋賀は後半4本のシュートでゴールなくV三重が5点差をつけ最後を締めくくる。滋賀は4位に順位を落とし今季を終えた。

 ソニー仙台FCと栃木シティは「めぐみB」で対戦。前半20分に栃木Cは右サイドで相手GKからのボールをカットしつないだボールにファーサイドに走り込んだ鈴木国友が右足で決め先制。その後も前半は栃木Cがシュート7本を放つが追加点はなし。ソニーも前半シュート6本を放つが相手の好守にも阻まれゴールなく前半は栃木Cが1点リードで折り返す。後半は70分に栃木Cが相手の競り合いから藤原拓海がボールを奪いドリブルから右足でミドルシュートを決め2点目。ソニーは後半5本のシュートを放つも栃木Cの堅い守りの前に最後までゴールが遠く。栃木Cは終了間際に左CKからのボールにゴール前でつないだボールから最後は土佐陸翼がオーバーヘッドシュートを決めダメ押しとなる3点目を決め試合終了。栃木Cは3点差をつけ勝ち優勝に花を添えた。ソニーは7試合ぶりに敗れJFL26年間最後の試合を締めくくった。

 ヴェルスパ大分とラインメール青森は「レゾド」で対戦。6,227人の来場者の中で前半は互いに好守の切り替えの速い展開で互いに相手陣内でチャンスを作るが決定的なシーンは少なくV大分がシュート3本、青森がシュート2本でゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半も互いに相手陣内でチャンスを作るがシュートまで持って行けない展開が続き前半と同じくV大分が3本、青森がシュート2本でゴールなく試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分けあった。V大分は昨年と同じ6位、青森は10位で今季を終えた。

 高知ユナイテッドSCとクリアソン新宿は「春野陸」で対戦。前半は互いに相手陣内でチャンスを作るが互いに守備が堅く決定的なシュートシーンは少なくシュート数2本ずつでゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半も互いに相手陣内でチャンスを作るがゴールが遠く。特に高知はサイドを使いながらゴール前で決定的なチャンスを作るが新宿の堅い守りの前にシュート3本を放つもゴールが遠く。新宿はシュート1本でゴールなく試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分けあった。高知は次週からのJ3 YS横浜との入替え戦に臨む。新宿は14位で今季を終えた。

 アトレチコ鈴鹿とFCマルヤス岡崎は「AGF鈴鹿」で対戦。鈴鹿は前半5分に右サイドからのパスに前方に抜け出した福元友哉が相手GKを交わしながら左足で決め先制。その後も鈴鹿優位な展開で前半は6本のシュートを放つが追加点はなし。マルヤスは前半シュートゼロでゴールなし。前半は鈴鹿が1-0で折り返す。後半は61分にマルヤスは林雄飛がゴール前に浮き球を入れると距離のある位置から塩谷仁が頭で押し込み同点。鈴鹿は72分に三浦知良が4試合ぶりに出場しシュート1本を放つもゴールなし。後半は互いにシュート4本ずつで同点後はゴールなく試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分けあった。鈴鹿は11位、マルヤスは13位で今季を終えた。

 FCティアモ枚方と沖縄SVは「J-G堺メイン」で対戦。沖縄は前半8分に右サイドからのクロスにゴール前で青戸翔が頭でつないだボールをゴール前ファーサイドから池髙暢希が右足で決め先制。34分には左サイドから長井響がクロスを入れるとゴール前ファーサイドで青戸翔が右足アウトサイドで決め2点目。枚方は37分に左CKからのボールに鷹啄トラビスが頭で合わせ1点を返す。その後は互いに追加点なく沖縄が1点リードで折り返す。後半は84分に枚方がゴール前のパス回しから最後はゴール前で山口隆希のクロスに阿部隼人が左足で決め追いつくと89分には右CKからのボールにゴール前で竹下玲王が頭でつないだボールを鷹啄トラビスが頭で詰めこれが決勝点となり枚方が逆転勝利。3位の滋賀が敗れたたためJFL入会後初の3位入賞となった。沖縄は最後は敗れたがこの日ゴールを決めた青戸翔が合計15得点となり単独の得点王に輝いた。

 ミネベアミツミFCとブリオベッカ浦安は「宮崎県」で対戦。前半からミネベアが相手陣内で仕掛ける時間が多いもののシュートゼロでゴールなく。38分には退場者を出し一人少ない状況に。浦安は相手陣内で仕掛ける時間が少なくシュートゼロでゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半は数的有利の浦安が相手陣内で攻める時間が多くミネベアは守備に回ることが多くなり90+1分に浦安は右サイドからのクロスにゴール前の連続攻撃から最後は伊藤純也がドリブルから右足で決め先制。ミネベアもチャンスを作りシュート2本を放つも最後までゴールが遠くこのまま試合終了。浦安が1点のリードを守り切り勝って8位で今季を終えた。敗れたミネベアは最下位となり地域2位の市原との入れ替え戦に臨むことになった。

 これで今季のリーグ戦は全て終了、1週間後の入替え戦1試合を残すのみとなった。


■加藤桂三 理事長のコメント
 「栃木シティのチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、JFL復帰初年度での優勝、そしてJ3入会おめでとうございます。JFL優勝にご尽力いただきました皆様方に心よりお祝い申し上げると共に今季はこのリーグを盛り上げていただき感謝しております。
 次のステージでの活躍を期待していること、全国各地から上を目指すチームのよきお手本として活躍していただくことを願っています。そして今後のチームのますますの発展をお祈り申し上げます。
 また第1回大会から参加してきたソニー仙台FCが今季を持って活動を終えリーグを退会することになりました。2011年の東日本大震災の年には活動継続も危ぶまれた中で後半戦のみの参加でJFL残留を決め、第17回大会で初優勝、以降もリーグでは上位争いを続け長年に渡りリーグの中心チームの一つして活動し支えていただきました。今までのリーグでの活動に感謝すると共に今後の皆様の活躍を祈願します。
 そして26年目を迎えましたJFLは台風等の悪天候の影響もあり延期となった試合もありました。しかし予定していたホーム&アウェイの2回戦総当たりのリーグ戦は本日今季の日程を無事終了することができました。今季はJFL入会3年目のクリアソン新宿が2年前に自ら作ったJFL最多入場者数を更新し、年間で296,087人の方にご来場頂き、J3制度が出来てからは最多となる1試合平均最多の1,234人となりました。これもJFLを応援して頂きましたサポーターの皆様やスポンサー1試合平均最多の、報道関係者の皆様のご支援並びにチームを支えていただきました多くの関係者のご尽力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。
 来季のJFLは来年の3月には開幕の予定です。ぜひ、ご期待ください。