12月7日にご報告させていただきました「奈良クラブ入場者数のカウントに関する件」で12月20日に開催されました2019年度第4回JFL理事会において審議し奈良クラブに対し処分を下記のとおり決定しましたのでご報告いたします。
記
1. 奈良クラブ 公式試合入場者数水増し行為の件【処分内容】
①処分者:奈良クラブ
内 容:罰金100万円
追 記:本処分は、JFA 懲罰規程第3条第2項により、JFLには決定権はなく、JFAの裁定委員会により決定・適用になります。
②処分者:中川 淳(JFL登録:中川 政七) ㈱奈良クラブ代表取締役社長
内 容:JFA懲罰規程「第4条第1項(9)一定数、一定期間、無期限又は永久的に公式試合についてフィールド、ベンチ、ロッカールーム等の区域に立ち入ることを禁止する。」より、第22回JFL第1節~第10節まで公式試合について
フィールド、ベンチ、ロッカールーム等の区域に立ち入ることを禁止する。(AD管理エリアへの入場禁止)
③処分者:矢部次郎 ㈱奈良クラブ代表取締役/NPO法人奈良クラブ理事長
内 容:譴責(始末書提出)
2. 違反行為の内容
①2015年のJFL入会初年度から、今季までの5年間に渡り入場者の水増し行為を行っていた。
②具体的には公式の入場者数として認められていない人をカウントし、さらに最終的に集計された数字を水増しして公式入場者数として発表していた。
3. 処分理由
①JFLは、入場者数の発表を行うことにより透明性を保つことでスポンサーやファン、サポーターの信頼を得ていた事を勘案するとJFL全体の信頼を失墜させた。
②本行為は、一部報道機関にも取り上げられ社会的な影響があった。
③本行為は、チームの役員の指示により行われたものだが、数名の試合運営関係者も承知の上で行われていたものである。
④JFL入会当時から水増し行為が恒常化しており、その責任は軽くない。
⑤本行為について、JFLが確認した際、当初は否定していた。(虚偽の報告)
⑥入場者数は、他リーグ(Jリーグ)への入会条件の一つとなることから大変重要な数値であると言える。
以上①~⑥により、JFA懲罰規定に照らし合わせ、第34条[違反行為](3)「本協会、加盟団体、加盟チーム又は選手等の名誉又は信用を毀損する行為を行ったとき」に該当する。また、入場券の水増しは、JFL試合実施要項に定める入場者数の実数(実数の算出方法は毎年開幕前の運営委員会にて「申し合わせ事項」として確認)を発表することに違反するものである。
以上