「日本フットボールリーグ」（JAPAN FOOTBALL LEAGUE、略称：ＪＦＬ）は、日本サッカーの普及・発展に大きく寄与した日本サッカーリーグ（1965～92年）、ジャパンフットボールリーグ（1992～98年）を受け継いで、1999年春に９チームが参加してスタートしました。そして昨年は前年の20回大会まで５年間実施していた２ステージ制からホーム＆アウェイ方式の２回戦総あたりとなる１ステージ制に変更しました。

　第21回大会となる前年度の結果は、４連覇を狙ったＨｏｎｄａ ＦＣが前年まで活躍した選手の移籍や主力選手の怪我などによりシーズン序盤は苦しい状況が続きましたが、第11節で首位決戦となったソニー仙台ＦＣ戦で勝利し首位に立つと、その後は一度も首位の座を明け渡すことなく３節を残して優勝を決めました。Ｈｏｎｄａ ＦＣは第１回大会から参加し今回の優勝で最多記録を更新する４年連続９回目の優勝となりました。

　22回目のシーズンとなる今季は「いわきＦＣ」、「高知ユナイテッドＳＣ」の２チームが新たに入会。昨シーズン３位の「ＦＣ今治」がＪ３に戦いの場を移し、16位の「流経大ドラゴンズ龍ケ崎」が残念ながら地域リーグへ降格。これにより計16チームがアマチュアサッカーの頂点を目指して戦います。

　生活にはなくてはならないと言っても過言ではないリズム感のある音楽。サッカーの試合においては選手の多くが会場入りする際には音楽を聞いている光景が見られます。そして試合会場内で流れるＢＧＭが試合前後に響き、試合中はサポーターのチャント等が選手のプレーを後押しします。そしてこれらはリズム感がよく、スタジアムを盛り上げる為には重要なことでしょう。ブラジルには「サンバ」という国を代表する音楽があるのはご存知だと思います。幼い頃から当たり前のように生活の一部となっているサンバのリズムが土台となって、プレーにおけるあの独特なリズム感が身についたのかもしれません。

　第22回ＪＦＬのキャッチフレーズの「湧き出すリズムで攻めろ！」が表すとおり、日頃からの練習や生活で身につけた選手達がもつリズム感のあるプレーが、スタジアムを盛り上げる好プレーやゴールシーンに繋がっていくと期待します。

　また、リーグとして毎年目標としている「異議を示さない」こと、ＪＦＬに関わる人々へ（サッカーに関わる皆さんと共に）「リスペクト」の気持ちを大切にし、スタジアムに来場するファン・サポーターのみならず試合映像を見ても「満足」してもらえるような試合を北は青森県から南は宮崎県まで各試合会場にて繰り広げていきたいと思います。

　ＪＦＬでは企業チーム、Ｊリーグ入会を目指すクラブ、地域のアマチュアクラブなど、さまざまな人々が関わり、いろいろなチームがしのぎを削っています。そこには、それぞれの“夢”“個性”“絆”があります。サッカーを愛するプレーヤーが、全国やそれぞれの地域に情報を発信できる舞台。ＪＦＬは、そのようなリーグとなることを目指しています。