第２５節 鈴鹿ポイントゲッターズ vs ＦＣ大阪(2020/10/24)より

　第２２回日本フットボールリーグの第２５節が１０月２４日（土）に４試合、２５日（日）に４試合が開催された。高知がＨｏｎｄａに勝ちＪＦＬ初勝利をあげ、Ｖ大分は勝点を広げ首位をキープ。

　２４日はＨｏｎｄａ ＦＣと高知ユナイテッドＳが「都田」で対戦。前半シュートゼロの高知に対し風上に立ちシュート数で勝るＨｏｎｄａは優位に攻め決定的なチャンスを作るが決めきれずスコアレスで折り返す。後半は高知が５１分に右サイドのフリースローから逆サイドに展開し、左サイドの距離のあるところから田口遼がゴール前にクロスボールを入れると赤星魁麻が走り込みながら頭で合わせ先制。後半は互いに５本ずつのシュートと攻守の切り替えの速い展開でその後は互いにチャンスを作るが決めきれず、高知はＨｏｎｄａの終盤の猛攻も体を張った守りでゴールを許さず。虎の子の１点を守り切った高知はＪＦＬ入会後初勝利を決めた。Ｈｏｎｄａは今季初黒星となった。

　ソニー仙台ＦＣとＭＩＯびわこ滋賀は「めぐみＡ」で対戦。前半１７分ソニーはＧＫから左サイドで繋ぎ吉森恭兵がゴール前に高いロングボールを入れるとゴール前で鈴木啓太郎が相手をかわしゴール左隅に決め先制、ソニーが１点リードで折り返す。後半は５９分にソニーは右ＣＫからゴール前で三浦祐希が頭で繋いだボールに逆サイドにいた藤原元輝が詰め２点目。後半のシュートはこの１本だけのソニーに対し、滋賀は後半シュート数で上回り６５分に左サイドからのクロスボールに早矢仕久志が逆サイドから頭で折り返し、ゴール左隅にいた竹下玲王が頭で詰め１点を返す。しかしその後のチャンスはソニーの堅い守りの前にゴールならず。ソニーが２－１で勝ち５連勝。滋賀は３試合ぶりの黒星。

　鈴鹿ポイントゲッターズとＦＣ大阪は「ＦＣ大阪」で対戦。前半４分にＦＣ大阪は左サイドからのクロスボールから逆サイドの折り返したボールに相手ＧＫのこぼれ球を横野純貴が詰め先制。しかし鈴鹿は１３分に菊島卓が右サイドからドリブルで駆け上がりゴール前にパス、それを佐藤和馬が決め同点とすると３０分には右サイドからのボールにゴール前で繋いだボールを佐藤和馬が決め逆転。鈴鹿が２－１で１点リードし折り返す。後半は５３分にＦＣ大阪が右サイドからのクロスボールにニアの位置から頭で合わせ同点。しかし鈴鹿は５６分に遠藤純輝が右サイドから相手ＦＰを交わし落ちつて決め再びリード。６４分には右ＣＫからのボールにニアサイドから菊島卓が走りながら頭で合わせ２点差。ＦＣ大阪は６７分に右サイドからのパスに川西誠が落ち着いて決め１点差とするが、鈴鹿７０分に左サイドから繋いだボールを菊島卓が決め再び２点差。その後は互いにゴールなく鈴鹿が今季最多の５ゴールを決めホームではこれで３連勝となった。敗れたＦＣ大阪はこれで勝敗が５分となった。

　奈良クラブとＦＣマルヤス岡崎は「ならでん」で対戦。前半は風上シュート数９本、ＣＫ５本と奈良が決定的なチャンスを多く作り、マルヤスも相手の守備を崩しながらチャンスを作るが終盤までゴールなし。しかし前半終了間際に奈良は左ＣＫから逆サイドへ展開、そこからゴール前でボールを繋ぎ最後は混戦から島田拓海が押し込み先制、奈良が１点リードで折り返す。後半はマルヤスが風上でシュート数やＣＫ数で相手を上回り奈良としては守備の時間が多くなるが体を張った守りで相手にゴールを許さず試合終了。虎の子の１点を守り切った奈良が勝ち星を五分に戻した。マルヤスは連勝ならず。

　２５日は東京武蔵野シティＦＣといわきＦＣが「武蔵野」で対戦。前半からいわきがボールをキープする時間が多くこの試合ではフォーメーションを変えて望んで武蔵野にとって耐える時間が続き、１４分にいわきはＰＫのチャンスを得るとこれを寺村浩平が決め先制。その後もチャンスを作るいわきだったが追加点ならず、逆に武蔵野は４０分に左サイドから距離のある直接ＦＫを差波優斗人が右隅上段に決め同点に追いつき１－１で折り返す。後半もシュート数ではいわきが上回るもののチャンスに決めることができず、逆に武蔵野は７６分に左サイドＣＫからのボールにゴール前での混戦から最後は金田拓海が頭で押し込み逆転。その後はいわきの猛攻に対し、武蔵野は体を張った守りでゴールを許さず試合終了。武蔵野が２－１の逆転で６試合ぶりの勝利。いわきは３連敗で１０位に順位を下げた。

　テゲバジャーロ宮崎とラインメール青森は「宮崎市」で対戦。前半はシュートゼロの青森に対し優位に攻めるＴ宮崎は３６分に中央で繋いだボールにやや右サイドの角度のない所から徳永裕大が浮かせるようなミドルシュートを左隅上段に決め先制、１点リードで折り返す。後半５９分に自陣から出たロングボールに対し双方のプレーヤーが交錯して出たこぼれ球を藤岡浩介が受け相手ＧＫと一対一になり最後はＧＫもかわし左サイドの角度のない所から決め２点目。後半は青森も多くのチャンスを作るようになり８３分に右サイドからのクロスボールにゴール前で進藤誠司が頭で折り返したボールを小栗和也が決め１点を返す。その後も青森が積極的に仕掛けるがＴ宮崎守備陣が体を張った守りでゴールを許さず試合終了。Ｔ宮崎が２－１で勝ち５位に勝点４差の４位をキープ。青森は１３位に後退した。

　ヴェルスパ大分と松江シティＦＣは「昭和電サＡ」で対戦。前半４分にＶ大分は左サイドのクロスからゴール前で繋いだボールをやや右サイドから決め先制。松江は２５分にゴール前で相手ＦＰが高く上げたクリアボールを酒井達麿が相手ＧＫとの空中での競り合いから頭で決め同点に追いつく。しかし前は終了間際にＶ大分はＰＫのチャンスを得るとこれを中村真人が決めＶ大分が２－１とし１点リードで折り返す。後半は松江が６４分にペナルティラインの外やや左サイドからのＦＫを川中健太が直接決め追いつく。７９分には松江が左サイドからのクロスボールにゴール前でクリアしたボールを右サイドから垣根拓也がシュートを放ち左隅にいた酒井達麿が合わせ逆転。しかしＶ大分は８２分に左サイドからのクロスボールにゴール前で受けた高橋宏季がワントラップし体を反転させて決め３－３の同点に追いつく。その後は互いにチャンスに決めきれず３－３の引き分けとなり勝点１ずつを分け合った。Ｖ大分は２位のＨｏｎｄａとは勝点を広げ首位をキープ。松江は４試合ぶりの勝点。

　ヴィアティン三重とホンダロックＳＣは「アサスタ」で対戦。前半は風上に三重が優位に攻め再三に渡りロック陣内に攻め込むもシュートまで持っていけずゴールなし。逆にロックは３７分にペナルティラインすぐ外の中央の位置から高原大和がＦＫを直接決め先制し、ロックは１点リードで折り返す。後半はロックが風上に立ち、６５分にＰＫのチャンスを得ると佐々木翼が決め２点目。風下ながらもシュート数では上回る三重は８５分に右サイドからのロングスローからゴール前で繋いだボールに野垣内俊が豪快なミドルシュートを決め１点を返す。その後も積極的に仕掛ける三重だったがロックの堅い守りの前に追いつくことができず、ロックが１点差の勝利で９位に順位を上げる。三重は１４位に後退。

　次節（第２６節）は１０月３１日（土）に５試合、１１月１日（日）に３試合が開催される。