第28節 ヴェルスパ大分 vs テゲバジャーロ宮崎(2020/11/15)より
第22回日本フットボールリーグの第28節が11月14日(土)に3試合、15日(日)に5試合が開催された。首位のV大分が3位のT宮崎に勝ち2位のソニーも敗れ、1位と2位の勝点差が5に広がり、V大分は次節での優勝決定に王手をかけた。Hondaの5連覇はなくなった。
14日は鈴鹿ポイントゲッターズとラインメール青森が「AGF鈴鹿」で対戦。鈴鹿は前半6分にペナルティエリア内でエフライン・リンタロウが倒されPKのチャンスを得るとこれを自らが決め先制。その後はシュート数やCK数でも上回る青森だったが決定的なチャンスに鈴鹿のGK月成大輝の好セーブもあり決めきれず鈴鹿が1-0で折り返す。後半徐々に調子を上げてきた鈴鹿は53分に左CKからのボールにゴール前ニアサイドで川里光太郎が頭で合わせ2点目。72分にはハーフェイライン付近で和田篤紀が相手ボールをインターセプトしドリブルで持ち込みシュート。これは相手GKがクリアするが、そのクリアボールを海口彦太が右サイドから走り込んで決め3点目。青森もチャンスを作るが鈴鹿の体を張った守りの前にゴールならず。鈴鹿が3-0で勝ち今季AGF鈴鹿で4戦4勝となった。敗れた青森は16位に順位を下げた。
FC大阪と高知ユナイテッドSCは「服部陸」で対戦。前半16分に高知は左サイドから田口遼がゴール前にクロスを入れ相手FPがクリアしたボールを赤星魁麻が右足で決め先制。FC大阪も決定的なチャンスを作るが相手GKの好セーブもありゴールなく高知が1点リードで折り返す。後半は77分に高知はカウンターから西村勇太が前線へパスを出すとそれを受けた赤星魁麻がドリブルで持ち込み相手FPとの競り合いを制し右足で決め2点目。後半はシュート数やCK数で大きく上回るFC大阪だったが高知の体を張った守りの前にゴールなし。高知が2点差で勝ち、水曜の天皇杯も入れると1週間で3戦3勝とシーズン終盤に来て相手チームにとって怖い存在になってきた。FC大阪は敗れたものの4位のHondaが引き分けたことで4位以内確保へわずかな望みを繋いだ。
奈良クラブとHonda FCは「ならでん」で対戦。前半14分に奈良は左サイドから水谷侑暉がドリブルで持ち込んだボールに相手FPのこぼれ球を早坂翔がミドルシュートを決め先制。その後も追加点を狙った攻める奈良だったがゴールならず。前半終了間際に Hondaはペナルティエリアのすぐ外でFKのチャンスを得ると、これを鈴木雄也が直接決め1-1の同点とし前半を折り返す。後半は48分にHondaがPKのチャンスを得るが決めることができず、その後もHondaがボールを支配する時間が長く決定的なチャンスを作るが決めきれず。奈良もチャンスを作るが決めることができず後半は互いにゴールなく試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。
15日はソニー仙台FCとヴァティン三重が「めぐみB」で対戦。前半は三重が積極的に仕掛ける展開も決定機に決められず。ソニーもカウンターからサイドを使いチャンスを作るがこちらもゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半はシュート数やCK数でソニーが上回り決定的なチャンスを作るも三重は堅い守りでゴールを許さず。逆に三重は78分に自陣で相手ボールを奪うと坂井将吾が繋いだボールを古川大悟が落ち着いて決め先制。ソニーもその後猛攻を仕掛けるが三重の守備陣が体を張った守りでゴールを許さず虎の子の1点を守り切り勝利。4位のHondaとは勝点1差に迫り今季の4位以内へ望みを繋いだ。敗れた2位のソニーは勝点で5に広がり優勝が遠のく結果となった。
ホンダロックSCと東京武蔵野シティFCは「宮崎県」で対戦。前半はシュート数で上回るロックがボールをキープする時間が多いものの決定機に決めきれず。武蔵野もカウンターやCKのチャンスを生かせず前半はスコアレスで折り返す。後半はロックが66分に左サイドから駆け上がった坂本翔がペナルティエリア内で倒されPKのチャンスを得るとこれを山道淳司が決め先制。そしてこのまま試合終了と思われた終了間際に武蔵野は右CKから繋いだボールに最後はゴール前の混戦を石原幸治が詰め1-1の引き分けに持ちこみ勝点1を分け合った。
ヴェルスパ大分とテゲバジャーロ宮崎は「昭和電サA」で対戦。序盤はV大分が積極的に仕掛けるがT宮崎は落ち着いた守備で決定的なチャンスを作らせず。逆にT宮崎は14分にカウンターから左サイドを駆け上がった奥田裕貴が逆サイドにクロスを上げると右サイドの徳永裕大が落としたボールを水永翔馬が角度のないところから決め先制。ボールを支配する時間は長いV大分だが前半はゴールなくT宮崎が1点リードで折り返す。後半は優位に攻めるV大分は78分にゴールまで30m付近の直接FKからのボールにゴール前で相手のクリアボールを西村大吾が決め追いつくと79分には左サイドで相手ボールを奪い繋いだボールから中村真人がゴール前にクロスを上げると前田央樹が頭で合わせ逆転。その後はT宮崎が積極的に仕掛け決定的なチャンスを作るがV大分守備陣が体を張った守りでゴールを許さずV大分が2-1の逆転勝利で次節での優勝決定に王手をかけた。敗れたT宮崎も5位に勝点差を2に詰められたが次節での4位以内決定に望みを残した。
MIOびわこ滋賀といわきFCは「東近江」で対戦。前半から積極的に仕掛けるいわきは17分にゴールまでやや右サイド30m付近の位置でFKのチャンスを得るとこれを日高大が直接決め先制。その後もいわきが流れを支配する時間が続くが滋賀も体を張った守りで追加点を許さずいわきが1点リードで折り返す。後半も優位に攻めるいわきは63分に右サイドから山口大輝がゴール前フォアサイドにクロスを入れ、それを寺村浩平が折り返し最後はウェズレイ・ロドリゲスが詰め追加点。85分には左サイドで奪ったボールにゴール前での競り合いで出たボールを平岡将豪がゴール前に抜け出して決め3点目。この日の滋賀はチャンスが少なくシュートまで持っていけずゴールなし。いわきは3点差をつけ勝ち、4位とは勝点で1差まで詰め今季4位以内へ望みを繋いだ。滋賀は連敗となった。
松江シティFCとFCマルヤス岡崎は「松江」で対戦。前半から松江が優位に攻める展開で35分に垣根拓也が自陣から相手守備の背後にロングボールを入れると酒井達麿が走り込んで落ち着いて決め先制。マルヤスは前半シュート1本と少なく松江が1-0で折り返す。後半は攻守の切り替えの速い展開からチャンスを作り相手ゴール前まで攻めるがシュートまでもっていけないシーンが多く、互いに3本ずつのCKのチャンスもゴールに結びつけることができず後半はゴールなく試合終了。松江が虎の子の1点を守りきって勝利。松江はホームで連勝。マルヤスは3試合ぶりのゴールなし。
次節(第29節)は11月21日(土)に4試合、22日(日)に4試合が開催される。
※ヴェルスパ大分が次節で今季優勝を確定する条件
(1)V大分が勝利の場合:他のチームの結果に関係なく優勝決定
(2)V大分が引き分けの場合:2位のソニーが引き分け以下の場合、V大分の優勝決定
(3)V大分が敗れた場合:2位のソニーと3位のT宮崎が引き分け以下の場合、V大分の優勝決定
※テゲバジャーロ宮崎が次節で今季4位以内を確定する条件
第29節でテゲバジャーロ宮崎が勝利し勝点を25まで伸ばした場合で、現在勝点で20の3チーム(鈴鹿、三重、いわき)と勝点19の1チーム(松江)の計4チーム全てが勝点21までしか伸ばせない場合、4チームは残り1試合で勝点24までしか伸ばせないことから今季のテゲバジャーロ宮崎の4位以内が確定する。
例:21日にT宮崎が勝利の場合は、その日に4位以内は確定せず(直接対決の4位のHondaと8位の松江のどちらかは勝点22まで伸ばす)、22日のいわきと三重の直接対決で引き分けの場合、T宮崎の4位以内が確定する。
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