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第23回JFL 第32節「ヴェルスパ大分がHonda FCに勝ち、いわきFCが優勝に王手!」


第32節 ヴェルスパ大分 vs Honda FC(2021/11/21)より

 第23回JFL第32節が11月20日(土)に3試合、21日(日)に4試合、23日(火・祝)に開催され、20日に首位のいわきが奈良相手に引き分けるも翌日の2位Hondaが3位のV大分に敗れたため、次節いわきが勝つか、引き分けでHondaが引き分け以下の場合、又はいわきが敗れてもHondaが敗れればいわきの優勝が決定する。J3入会争いではFC大阪が引き分け、J3入会条件である今季のJ百年構想クラブ上位2位以内を逃した。下位争いで15位の武蔵野と17位の刈谷が直節対決で武蔵野が逆転勝ち、16位のロックに勝点2差をつけ、刈谷は今季の17位が確定し地域Lとの入れ替え戦に回ることが確定した。21日終了時点で12位の滋賀までが今季のJFL残留確定となった。
 *試合なし:MIOびわこ滋賀

 20日は東京武蔵野ユナイテッドFCとFC刈谷が「武蔵野」で対戦。前半序盤からの武蔵野の攻撃を防いだ刈谷が18分にカウンターから前線に残っていた福家勇輝がドリブルで持ち込み決め先制。その後は武蔵野優位な展開で再三決定的なチャンスを作るが刈谷守備陣の体を張った守りの前にゴールならず、前半は刈谷が1点リードで折り返す。後半20分過ぎまでは互いに攻守の切り替えの速い展開からチャンスを作るがゴールなく67分に武蔵野は右CKからゴール前のこぼれ玉を田口光樹が左足で決め同点。しかし刈谷は左サイドから神谷椋士がドリブルで切り込み一木立一とのワンツーから神谷椋士が角度のない所から決め再び突き放す。その後武蔵野は再三に渡り刈谷陣内に攻め込み84分にPKのチャンスを得ると田口光樹が左下隅に決め再び同点。そして武蔵野は90分に右サイドからのクロスボールにゴール前で相手のこぼれ球を鈴木裕也が詰め逆転。その後は刈谷の猛攻を武蔵野守備陣が体を張った守りでゴールを許さず3-2で武蔵野が逆転勝利で3連勝、敗れた刈谷は今季の17位が確定し地域Lとの入れ替え戦に回ることになった。

 奈良クラブといわきFCは「ロートF」で対戦。奈良は前半7分に相手ボールを自陣でカットし前線にロングボールを出すと相手DFの裏に抜け出した浜田幸織が決め先制。いわきもチャンスを作るがゴールなく終盤へ。45分+1分にいわきは自陣で山下優人が相手ボールをカットしドリブルで駆け上がり右サイドへパスを出すとそれを受けた鈴木翔太が落ち着いて決め追いつき1-1で前半を折り返す。後半は開始早々にいわきがカウンターから繫ぎゴール前にボールを入れると谷村海那がシュートを放ち相手GKのクリアボールから相手FPのこぼれ玉を谷村海那が詰め逆転。しかしいわきは58分に退場者を出すと数的優位になった奈良がボールを持つ時間が多くなり82分には左サイドからのクロスにフォアサイドで山本宗太朗が頭で落としたボールを浜田幸織が右足で決め同点。終盤にはいわきが決定的なチャンスを作るが決め切れずこのまま試合終了。2-2の引き分けで勝点1ずつを分け合った。

 高知ユナイテッドSCと松江シティFCは「春野陸」で対戦。前半は松江がシュート数で上回りチャンンスを作るがチャンスに決め切れず、高知はシュート2本と少なくゴールなし。そして前半終了間際に松江は右CKからのボールにゴール前で下村尚文が頭で繫ぎ後方に出たボールを距離のあるところから佐藤啓史郎が左足で決め先制、松江が1点リードで折り返す。後半もシュート数では高知が上回るも相手の攻守もあり決定機に決め切れず、終盤は高知がサイドやセットプレー等からチャンンスを作るが松江の堅い守りを崩せず最後までゴールなし。松江が虎の子の1点を守り切り3試合ぶりの勝利、高知は3試合連続の完封負けとなった。

 21日はヴェルスパ大分とHonda FCが「昭和電ド」で対戦。前半はHondaがボールを持つ時間が多いものの互いにチャンスには積極的にシュートを放つ(V大分7本、Honda9本)が互いに守りも堅くゴールなくスコアレスで折り返す。後半もボールの主導権はHondaが握る時間が多いものの決定的なシュートはV大分守備陣に阻まれゴールが遠く。そして81分にV大分は自陣から浦島貴大がロングボールで右サイドに展開し、土田直輝がドリブルで駆け上がりゴール前にクロスを入れるとニアサイドで前田央樹が右足で合わせ先制。その後はHondaの猛攻に対し体を張った守りでゴールを許さず試合終了。V大分がHondaとの接戦を制し4連勝、敗れたHondaは首位いわきとは勝点差が4に広がった。

 ヴィアティン三重とF.C.大阪は「アサスタ」で対戦。前半25分にFC大阪は右サイドからクロスを入れ相手のクリアボールを町田蘭次郎が距離のあるところから左足で放ったシュートがゴール前でバウンドし左隅に決まり先制。シュート数ではV三重が上回る(V三重7本、FC大阪4本)がFC大阪守備陣の体を張った守りの前にゴールならず、FC大阪が1点リードで折り返す。後半はV三重のチャンスが多くなり再三FC大阪のゴールに攻まるがFC大阪守備陣の体を張った守りでゴールを許さず。それでも88分にV三重は自陣右サイドから澤朋哉が前方にロングボールを入れると相手GKが飛び出し裏に抜けた坂井将吾が落ち着いて決め同点。その後は互いにチャンスを作るが決め切れず試合終了。1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。

 ホンダロックSCとラインメール青森は「都農」で対戦。前半からロックが主導権を握る展開で再三に渡ってチャンスを作るが守備を固める青森に対し決定的なチャンスに決め切れずゴールなし。青森は前半シュート1本でゴールなくスコアレスで折り返す。後半もロックがボールの主導権を握る展開で得意のCKやセットプレーのチャンスを得るもゴールに繋がらず6本のシュートを放つがゴールなし。青森も時折相手陣内に攻め込むも決定的なシュートは最後まで放てず試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。16位のロックは15位の武蔵野とは勝点差で2に広がった。

 FCティアモ枚方と鈴鹿ポイントゲッターズは「枚方」で対戦。前半序盤から積極的に仕掛ける枚方は22分に佐藤諒が右サイドをドリブルで駆け上がりクロスを入れるとゴール前で松本孝平がヒールで合わせ先制。33分にはゴール右サイドでボールを受けた松本孝平がキープし横パスを出すと児玉慎太郎が左足で合わせ2点目。鈴鹿は前半5本のシュートを放つが枚方の守備が堅くゴールなし。枚方が2-0で折り返す。後半は52分に鈴鹿が左CKからのボールにゴール前で上田駿斗が頭で合わせ1点を返すと56分に枚方が退場者を出し数的優位に立った鈴鹿は77分に左CKからのボールにゴール前で相手GKが弾いたボールを菊島卓が決め同点。90+2分には右サイドから繫いだボールを最後は橋本晃司が決め逆転すると終了間際には右サイドから繫ぎ、松木駿之介がドリブルからゴール前にクロスを入れると上田駿斗が合わせダメ押しとなる4点目を決め2点差をつけ逆転勝利で連勝となった。久々の複数ゴールを決めた枚方だったが退場を出した後の数的不利が最後まで響き4連敗となった。

 23日はソニー仙台FCとFCマルヤス岡崎が「Qスタ」で対戦。立ち上がりから主導権を握るソニーは9分にゴール前相手のクリアボールから前方右サイドにパスを出すと吉川佳介がクロスを入れゴール前に走り込んだ内野裕太が相手との競り合いからシュートを決め先制。その後も優位に攻めるソニーだったが決定的なシュートは少なくゴールなし。マルヤスは終盤でチャンスを作るが前半はシュート1本でゴールなし。ソニーが1-0で折り返す。後半は序盤にマルヤスの猛攻を抑えたソニーが63分にゴール前で繫いだボールから石上輝がシュートを放ちバーの跳ね返りから相手のこぼれ玉を鈴木啓太郎が詰め2点目。88分には左サイドから繫いだボールに最後はゴール前左サイドから相手のこぼれ球を上野瑶介が右隅に決め3点目。90+1分にはゴール前で上野瑶介のヒールパスから左サイドをドリブルで駆け上がった吉野蓮が角度のない所からループシュートを決め4点目。マルヤスもチャンスを作るがソニーの守りが堅く決定的なシュートが放てずゴールなし。ソニーが4-0で勝ち4位に順位を上げた。マルヤスは2試合連続ゴールなしで連敗となった。

 次節(第33節)は11月27日(土)に5試合、28日(日)に3試合が開催される。
 ※第33節試合なし:ヴィアティン三重