第33節 鈴鹿ポイントゲッターズ vs いわきFC(2021/11/27)より
第23回JFL第33節が11月27日(土)に5試合が開催され、首位のいわきFCがアウェイで鈴鹿相手に4ゴールを決め勝利し、残り1節を残し今季の優勝を決めた。2位がHonda FC、3位がヴェルス大分に確定。またFCマルヤス岡崎と高知ユナイテッドSCの15位以上が確定しJFL残留を決めた。
*試合なし:ヴィアティン三重
27日は、優勝争いをする鈴鹿ポイントゲッターズといわきFCの対戦が「AGF鈴鹿」で、東京武蔵野ユナイテッドFCとHonda FCの対戦が「武蔵野」で同時刻に開催。
前半風下のいわきは21分にペナルティーキックのチャンスを得ると、鈴木翔大の蹴ったボールは相手ゴールキーパーに弾かれるが、こぼれ球を岩渕弘人が詰め先制。しかし鈴鹿も26分にペナルティーキックのチャンスを得るとエフライン・リンタロウが決め同点に追いつく。前半風上の鈴鹿はその後チャンスを作りシュート数ではいわきを上回るもゴールなし。逆にいわきは40分に岩渕弘人がペナルティーキックを決めると、43分にはゴール前で繋いだボールから鈴木翔大が決め3点目となり前半を2点リードで折り返す。
一方のHondaは前半からボールを支配し優位に攻め13分に自陣からのロングボールにゴール前で児玉怜音が落ち着いて決め先制すると、25分には左サイドからのクロスボールに児玉怜音が頭で合わせ2点目。31分には岡﨑優希が右サイドをドリブルで駆け上がりゴール前でパス、それを川畑隼人がシュートを放ち、相手のこぼれ球を八戸雄太が詰め3点目。武蔵野は前半シュート1本でゴールなくHondaが3点リードで折り返す。
後半は武蔵野が決定的なチャンスを作るがHondaの堅い守りの前にゴールならず、Hondaも5本のシュートを放ったが追加点はなくHondaが前半のリードのまま勝利で「AGF鈴鹿」の結果を待つ。武蔵野は4連勝ならず次節がJFL残留を賭けた戦いとなる。
優勝が見えてきたいわきは、後半は風上ながら決定的なチャンスがなかなか作れず、風下の鈴鹿もチャンスを作るも決められず終盤へ。90+1分にいわきは谷村海那の右サイドのドリブルからゴール前にクロスを入れるとゴール前ニアサイドで吉澤柊が頭で決め4点目。その後5分間のアディショナルタイムが終わり試合終了のホイッスル。いわきが3点差をつけて勝利し、今季のJFL優勝を決めた。今季2年目で既にJ3入会を決めたいわきは2014年のJ3リーグが始まってからJ3への昇格と優勝を同年で両方決めた初のチームとなった。鈴鹿は3試合ぶりの黒星となった。
第23回JFL 優勝 いわきFC
その他ではF.C.大阪とFCマルヤス岡崎が「服部陸」で対戦。前半はマルヤスがシュート数で上回り、13分にハーフェイライン付近の直接フリーキックからのボールに、ゴール前で繋いだボールから三島康平がシュートを放ち、相手ゴールキーパーのこぼれ球を藤原拓海が詰め先制。FC大阪は3本のシュートを放つがゴールなくマルヤスが1点リードで折り返す。後半はFC大阪が再三チャンスを作るがマルヤス守備陣の体を張った守りの前にゴールならず。マルヤスは後半シュート2本で追加点なく試合終了。マルヤスが虎の子の1点を守り切って4試合ぶりの勝利で勝ち点を33に伸ばし、この日敗れた15位の武蔵野は残り1節を残し勝ち点29のままで勝点が4差に広がったことにより、マルヤスの今季15位以内が確定しJFL残留を決めた。FC大阪は2試合勝利なし。
MIOびわこ滋賀とラインメール青森は「東近江」で対戦。滋賀は前半15分坂本一輝がドリブルで駆け上がりパスを出すと、それを松本翔が落ち着いて決め先制。21分には今季で引退となる昨年の得点王 坂本一輝が右サイドからのクロスボールにゴール前で落ち着いて決め2点目。23分には相手ゴールキーパーからのボールに相手のミスからボールをカットした坂本一輝が決め3点目。シュート数では青森が上回ったが前半はゴールなく滋賀が3-0で折り返す。後半は互いに相手陣内に攻め込むも互いに体を張った守りでゴールを許さず終盤へ。90+1分に青森は左コーナーキックからゴール前で相手ゴールキーパーのクリアボールから繋いだボールを、小栗和也が決め1点を返すが追いつくことができず試合終了。滋賀が3-1で勝ち3試合ぶりの勝利、青森は2試合勝利なし。
FCティアモ枚方とソニー仙台FCは「枚方」で対戦。枚方は前半9分に右コーナーキックからボールにゴール前で宮城和也が頭で合わせ先制。19分にはゴール前で繫いだボールに久保田駿斗がシュートを放ち相手ゴールキーパーのクリアボールを松本孝平が決め2点目。25分には相手ボールをクリアし小谷健悟がやや右サイドからミドルシュートを決め3点目。前半終了間際には直節フリーキックからゴール前で受けた松本孝平がドリブルから右足で決め4点目。ソニーも6本のシュートを放つがゴールなく枚方が4-0で折り返す。後半は14本のシュートを放つソニーが79分に左コーナーキックからのボールにゴール前で内野裕太が頭で合わせ1点を返すが、その後は枚方の体を張った守りの前にゴールならず。逆に枚方は89分にはゴール前浮き球で繫いだボールから佐藤諒が決め、更に終了間際には右サイドからのロングボールにゴール前相手のクリアボールを森本ヒマンが決め、計6-1で枚方が5試合ぶりの勝利でJFL入会1年目の最終戦を飾った。ソニーは今季最多の6失点で敗れ3連勝ならず。
28日は、ホンダロックSCとヴェルスパ大分が「宮崎小林」で対戦。前半は風上のV大分が19分に左コーナーキックからのボールにゴール前で前田央樹が頭で合わせ先制。ロックも前半はV大分と同じ4本のシュートを放つがこちらはゴールなくV大分が1点リードで折り返す。後半は風上のロックが相手陣内に攻め込む時間が多くなるが決定的なチャンスが作れず。逆にV大分はロック陣内でのパスをカットし利根瑠偉がドリブルで持ち込み決め2点目。その後は互いにチャンスに決めきれず試合終了。既に今季の3位以内が確定しているV大分が2点差をつけ勝ち5連勝。敗れたロックは残り1戦で入れ替え戦対象の16位から脱出できるか次節に注目が集まる。
奈良クラブと高知ユナイテッドSCは「ロートF」で対戦。前半は奈良が相手陣内に攻め込む時間が長く優位に攻めるが決定機に決めきれず、高知はシュート4本でゴールなく前半はスコアレスで折り返す。後半は逆に高知が相手陣内に攻め込む時間が長く優位に攻め7本のシュートを放つが、奈良の堅い守りの前にゴールならず。奈良は後半シュート2本と少なくゴールなしで試合終了。スコアレスドローで勝点1ずつを分け合った。勝点1を加えた高知は今季の15位以上が確定しJFL残留を決めた。奈良は2試合連億の引き分けで4戦黒星なし。
FC刈谷と松江シティFCは「刈谷」で対戦。前半シュートゼロの刈谷に対し優位に攻める松江は7本のシュートを放つが、刈谷守備陣の体を張った守りの前にゴールならずスコアレスで折り返す。後半は55分にペナルティーキックのチャンスを得るとこれを佐藤啓志郎が決め先制。その後はチャンスを作るが追加点はなし。後半は刈谷もサイド等から積極的に仕掛け相手陣内に攻め込むも松江の堅い守りの前に最後までゴールが遠く。虎の子の1点を守り切った松江が勝ち連勝、刈谷は4連敗となった。
今季の最終節である次節(第34節)は12月5日(日)に全8試合が同時刻に開催する。
※第34節試合なし:FCティアモ枚方
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