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第23回JFL 第34節「いわきが有終の美を飾る、ロックが入替戦へ!」


第34節 いわきFC vs F.C.大阪(2021/12/5)より

 第23回日本フットボールリーグの最終節である第34節が12月5日(日)に全8試合が開催され、既に前節で優勝を決めたいわきFCがF.C.大阪相手に3ゴールを決め快勝。ホームで有終の美を飾った。第16位にはホンダロックSCがなり、入替戦に回ることになった。得点王争いではこの日、ゴールがなかったもののHonda FCの岡﨑優希が16得点で2位に3ゴール差をつけ受賞した。
 *試合なし:FCティアモ枚方

 前節で優勝を決めたいわきFCとF.C.大阪は「いわきGF」で対戦。前半から優位に攻めるいわきは6本のシュートを放つがチャンスに決めることが出来ず。FC大阪も3本のシュートでゴールなくスコアレスで折り返す。後半は開始早々の46分にいわきは,右サイドから嵯峨理久がクロスを入れると、ファーサイドで鈴木翔大が頭で合わせ先制。74分には右コーナーキックからゴール前で金大生が繋いだボールを、黒宮渉が決め2点目。81分には左コーナーキックから相手のクリアボールをゴール前で繋ぎ、最後は谷村海那が決め3点目。FC大阪は後半も3本のシュートでいわきの堅い守りの前にゴールなく試合終了。いわきが3-0で勝利し、優勝並びにJ3入会に花を添えた。FC大阪は7位で今季を終えた。

 前節で今季の2位が確定したHonda FCと、17位で入替戦に回ることが決定しているFC刈谷は「都田」で対戦。前半15分にHondaは八戸雄太が相手ボールをインターセプトし前線へパスを出すと、ゴール前で平川貴也が落ち着いて決め先制。刈谷は39分に相手のオウンゴールで追いつくも、Hondaは45分に右サイドからのクロスにゴール前で岡﨑優希がシュートを放ち、相手のクリアボールを児玉怜音が決め、Hondaが2-1で折り返す。後半は50分に左コーナーキックからのボールにゴール前で鈴木雄也がワントラップして決め3点目。入替戦に向けいい流れを掴みたい刈谷もチャンスを作るが、シュート1本でゴールなし。Hondaが3-0で勝ちホームで今季最終戦を飾った。刈谷は入替戦前に5連敗でリーグ戦を終えた。

 前節で3位が確定した昨年の覇者ヴェルスパ大分とヴィアティン三重は「昭和電サA」で対戦。前半はシュート1本のV三重に対し、6本のシュートを放ち優位に攻めたV大分は、13分に右サイドで繋いだボールから篠原宏仁がクロスを入れると、ゴール前で利根瑠偉が合わせ先制。V大分が1点リードで折り返す。後半のシュート数は5本ずつで互いに相手陣内に攻め込むも互いに守備も堅く終盤までゴールなし。そしてV大分は87分に左サイド繋いだボールに、西埜植颯斗がドリブルで持ち込み決め追加点。その後は互いにゴールなく試合終了。V大分が2-0で勝利し最後は6連勝で今季を終えた。V三重は最後は3試合勝利なく昨年より5つ順位を落とし11位でシーズンを終えた。

 今節の注目でもある入替戦に回るチームはどこか?対象となる2チームの試合、MIOびわこ滋賀と対象となる15位の東京武蔵野ユナイテッドは「甲賀」で対戦し、松江シティFCと16位のホンダロックSCは「松江」で対戦。

 滋賀と武蔵野の対戦の前半は、滋賀が8分に左サイドからのクロスにゴール前で西口諒が繋いだボールに坂本一輝が決め先制。しかし負ければ入替戦に回る可能性がある武蔵野は、25分に自陣からのロングボールを受けた澤野康介がドリブルで持ち込み決め同点に追いつくと、35分に相手のクリアボールから繋ぎ、やや右サイドから川戸大樹がゴール前に浮き球パスを入れると、ゴール前で澤野康介が相手との競り合いから体を回転させて決め逆転。武蔵野が1点リードで折り返す。

 松江とロックの対戦は、松江が6分に左サイドからのロングクロスボールに、田平謙が左足で合わせ先制。ロックは前半シュート数で松江を上回るが(ロック4本、松江3本)松江の守りが堅くゴールなし。松江が1-0で折り返す。後半は53分にロックはゴール前で高原大和、山道淳司がドリブルで繋ぎ最後は佐々木翼が決め同点に追いつく。しかし松江は65分にペナルティーキックのチャンスを得ると、伊能玲生が決め再びリード。後半もシュート数で上回るロックだったが(ロック5本、松江2本)松江守備陣の体を張った守りの前に追いつくことができず試合終了。松江が2-1で勝ち3連勝、昨年の10位から順位を上げ5位でシーズンを終えた。敗れたロックは今季16位が決定、入替戦に回ることになったが4試合ぶりのゴールが相手守備を崩して決めており、入替戦に向け明るい兆しもあった。

 一方の武蔵野は、後半シュート2本ながらも72分には左からのロングクロスボールにゴール前で飯島秀教が頭で合わせ3点目。滋賀は後半シュート1本でゴールなし。武蔵野が2点差をつけ勝ち、自力でのJFL残留を決めた。滋賀はホーム最終戦を白星で飾れず12位で今季を終えた。

 その他の試合は、ソニー仙台FCと奈良クラブは「めぐみB」で対戦。前半はソニーがボールを持つ時間が長く7本のシュートを放つも決定機に決めきれず。奈良も前半はシュート2本と少なくゴールなし。スコアレスで前半を折り返す。後半は奈良が65分に左サイドからのクロスボールにゴール前で加藤徹也が繋ぎ、相手のクリアボールを浜田幸織が落ち着いて決め先制。ソニーもその後はチャンスを作り決定的なシュートを放つが奈良の体を張った守りの前にゴールが遠くこのまま試合終了。奈良が虎の子の1点を守り切り勝利で最後の5戦を黒星なしの10位で今季終了、ソニーは最後が連敗となり6位で今季を終えた。

 高知ユナイテッドSCと鈴鹿ポイントゲッターズは「春野球」で対戦。前半シュート数は4本ずつも決め手で勝る鈴鹿は、11分に右コーナーキックからのボールにゴール前でエフライン・リンタロウが頭で合わせ先制。26分には相手のオウンゴールで2点目。高知は30分に右コーナーキックからゴール前で横竹翔が頭で合わせ、相手守備のこぼれ球を赤星魁麻が詰め1点を返すが、鈴鹿は37分にカウンターから繋いだボールを坂本広大が決め3点目。鈴鹿が2点リードで折り返す。後半もシュートが5本ずつながら、決定的なチャンスに決めきれない高知に対し、鈴鹿は53分に左サイドで繋いだボールから、最後はゴール前で今井那生が決め4点目。57分にはゴール前で相手ボールを西村仁志がインターセプトし落ち着いて決め5点目。その後は互いにゴールなく試合終了。鈴鹿が4点差をつけ勝利し4位でシーズンを終えた。高知は最後は5試合勝利ないものの昨年より順位を一つ上げ13位で今季を終えた。

 FCマルヤスと岡崎とラインメール青森は「岡崎龍北」で対戦。前半は青森がボールを持つ時間が長く優位に攻めるが、マルヤスの堅い守りの前にゴールならず。マルヤスは前半シュートゼロでゴールなくスコアレスで折り返す。後半は青森が59分にカウンターから小栗和也、平田海斗と繋ぎ最後は小栗和也が決め先制。その後は互いにチャンスを作るが決定的なシュートは少なくこのまま試合終了。虎の子の1点を守り切った青森が3試合ぶりの勝利で、順位は昨年より6つ上げ9位で今季を終えた。敗れたマルヤスが昨年より2つ順位を上げ14位で今季を終えた。

 これで今季のリーグ戦は全て終了、2週間後の入替戦2試合を残すのみとなった。


■桑原勝義 理事長のコメント
 「いわきFCのチーム関係者の皆様、そして応援いただきました支援者やサポーターの皆様、JFL優勝、そしてJ3入会おめでとうございます。JFL優勝並びにJ3入会に向けご尽力いただきました皆様方に心よりお祝い申し上げると共に、JFLでの活動は2年間ではありましたがリーグを支え盛り上げていただき感謝しております。次のステージでの活躍を期待していること、全国各地から上を目指すチームのよきお手本として活躍していただくことを願っています。そして今後のチームのますますの発展をお祈り申し上げます。

 そして23年目を迎えましたJFLは昨年同様に新型コロナウイルス感染症の影響からシーズン中はリモートマッチ(無観客試合)での開催や有観客試合になっても様々な制限がある中での観戦等多くの難題があっての開催となりましたが、今季は予定していたホーム&アウェイの2回戦総当たりのリーグ戦は途中延期があったものの、リーグ戦においては本日今季の日程を無事終了することができました。これもJFLを応援して頂きましたサポーターの皆様やスポンサー、報道関係者の皆様のご支援並びにチームを支えていただきました多くの関係者のご尽力の賜物と存じ、心より御礼申し上げます。

 今季のJFLは2週間後にJFL下位2チームと地域上位2チームによる入替戦があり、この勝者2チームと残留する14チームを合わせ計16チームで第24回となるJFLは来年の3月に開幕の予定です。ぜひ、ご期待ください。」