第77回国民体育大会 大分県(ヴェルスパ大分)(2022/10/05)より
第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)サッカー競技(成年男子)が10月2日(日)~5日(水)までの4日間、栃木県宇都宮市等で開催された。JFL勢では単独チームとして大分県「ヴェルスパ大分」、島根県「FC神楽しまね」、宮城県「ソニー仙台FC」、大阪府「FC大阪」の4チームが参加。高知県の選抜チームには「高知ユナイテッドSC」の選手が選出され、宮崎県の選抜チームには「ホンダロックSC」の選手が選出され参加した。結果は大分県がJFL勢では2017年えひめ国体で青森県(ラインメール青森)以来となる優勝となった。
1回戦では宮城県が流経大を中心として選出された茨城県と対戦。前半はスコアレスで折り返すが後半は40分、56分とセットプレーから2点リードを許す展開も59分に上野瑶介が右足で、70+1分に石上輝が頭で決め同点としPK方式の決着戦に持ち込む。しかし6巡目まで続いたが宮城県は6人目の選手が決められず宮城県は一回戦で敗退。高知県と大阪府のJFL対決となった試合は14分に高知県が14分に栗原純弥が決め先制、大阪府は37分に宮城和也、61分に澁谷雅也が決め追いつくと高知県は63分に西村光司が頭で決め追いつく。そして70+1分に大阪府は右サイドからのクロスに永井絢大が右足で合わせこれが決勝点となり大阪府が準々決勝に駒を進めた。島根県は東海社会人リーグの矢崎バレンテFCや藤枝市役所を中心に選出された静岡県と対戦。島根県は32分に谷尾昂也がPKを決め先制するが静岡県に38分、47分に決められ逆転される。その後は相手ゴールに迫るもゴールなく1-2で敗れ島根県は一回戦で敗退。宮崎県は関東社会人リーグ2部に所属するアヴェントゥーラ川口を中心に選出された埼玉県と対戦。70分の戦いで決着がつかずPK方式となったが、宮崎県は4巡目までで3人が決められず1-2で敗れ一回戦で敗退。大分県は北信越リーグのJAPANサッカーカレッジや新潟経営大学で構成された新潟県と対戦。終始優位に攻めながらもゴールを決められず70分の戦いはスコアレスとなり、PK方式に持ち込まれるが相手が2名決められず4-3で辛くも準々決勝に進出した。
準々決勝では大阪府が宮城県に勝った茨城県と対戦。開始早々の3分にPKを決められ先制されると後半は39分にも決められ2点ビハインド。後半はシュート数で上回るも相手の堅い守りの前にゴールならず0-2で敗れ大阪府は準決勝進出ならず。大分県は三菱水島FC等の中国サッカーリーグの選手環太平洋大学の学生で構成された岡山県と対戦。青森県(八戸学院大学)を破った岡山県に対し大分県は終始優位に進め18分に直節FKから繋いだボールに利根瑠偉が頭で合わせたシュートがバーに当たり、その跳ね返りを浦島貴大が頭で詰め先制。その後は追加点がないものの堅い守りで相手にゴールを許さず1-0で勝利。JFL勢で唯一準決勝に駒を進めた。
準決勝では大分県が埼玉県と対戦。前半5分に相手にPKを決められ先制されるがボールの主導権を握りシュート数でも上回る大分県は32分に右サイドからのクロスボールにゴール前で前田央樹がシュートしポストの跳ね返りを中野匠が右足で決め1-1で前半を折り返す。後半も優位に攻めた大分県だった決定機に決め切れず1-1のままPK方式の決着戦へ。8巡目まで行ったが大分県が7-6で勝ち決勝に駒を進めた。
大分県の決勝戦は、FC岐阜のセカンドチームで東海社会人リーグに所属するFC岐阜SECONDの選手を中心として構成された岐阜県と対戦。前半序盤は相手のロングボールで自陣でのプレーが多くなるものの徐々にボールの主導権を握るようになった大分県はサイドを起点に決定的なチャンスを作り5本のシュートを放つが決めることが出来ず、守備では相手のシュートを1本に抑え失点なしで前半をスコアレスで折り返す。後半も序盤から優位に攻める大分県だったが相手の体を張った守りの前に決定機に決め切れず。その後は相手のカウンターからの攻撃でピンチのシーンもあったがGK姫野昂志の好セーブもありゴールを許さず。そして大分県は53分に左サイドで相手ボールを奪い繋いだボールから渡邉柊斗がクロスを入れるとゴール前ニアサイドで前田央樹が左足で合わせ先制。その後は相手のロングボールから自陣での守備の時間が多くなったが相手にゴールを許さず。終盤は追加点を狙ってチャンスを作るがゴールなく試合終了。虎の子の1点を守り切った大分県が1-0で勝ち国体成年男子初優勝となった。
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