第29節 鈴鹿ポイントゲッターズ vs FC大阪(2022/11/12)より
第24回JFL第29節が11月12日(土)に2試合、13日(日)に6試合が開催された。
三つ巴の優勝争いはFC大阪が12日に勝ち一歩抜け出すと、13日に奈良が終了間際の決勝ゴールでしまねに勝利し勝点で並び得失点差で首位に浮上した。Hondaは新宿と引き分け一歩後退。奈良クラブが最終節となる次節で勝てば2位のFC大阪が大量得点(得失点差で10)で勝たない限り奈良の優勝が決定する。
鈴鹿の三浦知良は5月15日の第8節Honda戦以来の先発出場で24分にゴールを決め自らの最年長出場と合わせて記録を更新した。
12日は、鈴鹿ポイントゲッターズとFC大阪が「三交鈴鹿」で対戦。前半3分にFC大阪は相手ゴールキーパーから木匠貴大がボールを奪い決め先制。しかし鈴鹿は24分に左コーナーキックからのボールに、ゴール前で今井那生が繫いだボールをゴール前で三浦知良が頭で詰め同点。しかしFC大阪は42分にペナルティーキックのチャンスを得るとこれを木匠貴大が決め再びリード。その後は互いにゴールなくFC大阪が1点リードで折り返す。後半は互いに相手陣内に攻め込むものの守備陣が体を張った守りで決定的なシュートを打たせず、後半のシュート数は1本ずつのみでゴールなし。鈴鹿の三浦知良は前半のみのプレーとなったが、自らの最年長出場記録と合わせ55歳259日に最年長得点記録を伸ばした。試合はFC大阪が1点差を守り切って勝利、この時点で首位に立つ。鈴鹿は今季最後のホームゲームに敗れ連敗となった。
MIOびわこ滋賀と高知ユナイテッドSCは「東近江」で対戦。前半からボールの主導権を握る滋賀は4本のシュートを放つも決定機に決め切れず。高知は前半シュート2本でゴールなくスコアレスで前半を折り返す。後半は62分に滋賀は右サイドで相手のクリアボール繫ぎ最後は西室隆規がミドルシュートを決め先制。後半は高知がシュート数で上回るがこの日の滋賀は安定した守りで相手ゴールを許さず試合終了。虎の子の1点を守りきった滋賀が第11節以来となる勝利でこの時点で15位の新宿との勝点差を2に縮めた。敗れた高知は5連敗となった。
13日は、ラインメール青森とヴィアティン三重が「新青森球」で対戦。前半6分に青森は左サイド榊原彗悟が放った直節フリーキックからのボールに、ゴール前混戦のこぼれ球を岸田翔平が頭で詰め先制。その後はチャンスが少なくシュート数では上回るV三重が決定的なチャンンスを作るが、決め切れずゴールなし。青森が前半を1-0で折り返す。後半は青森が優位に攻める時間が多く8本のシュートを放つもV三重の体を張った守りの前にゴールならず。逆にV三重は90+4分に相手クリアをはね返したボールを相手陣内で繫ぎ、田村翔太が左からクロスを入れ池田直樹が折り返したボールを川中健太が右足で決め同点。その後は互いにゴールなく1-1の引き分けで勝点1ずつを分け合った。青森は3連勝ならず、V三重は2試合勝利なし。
奈良クラブとFC神楽しまねは「ロートF」で対戦。試合前からの大雨でボールコントロールが難しい中、奈良は前半23分にPKのチャンスを得るとこれを浅川隼人が決め先制。その後もシュート数で上回る奈良がチャンンスを多く作るが決め切れず。逆にしまねは42分に相手GKのクリアボールを加倉広海が顔面でブロック、その後の相手GKのこぼれ球を自ら右足で詰め1-1の同点とし前半を折り返す。後半もボールコントロールが難しい中で奈良が優位に攻めることが多いものの決定機に決め切れず。しまねも後半はシュート1本でゴールなし、そして90分+3分に奈良はゴール前で繫いだボールから最後は都並優太のミドルシュートがクロスバーに当たりそのままゴールに吸い込まれこれが決勝点となり奈良が2-1で勝利。首位のHondaが引き分けたため2位のFC大阪とは勝点で並ぶも得失点差で10離し優勝へ王手となった。しまねは3試合勝利なし。
FCマルヤス岡崎とヴェルスパ大分は「マルヤス龍北」で対戦。前半はマルヤスが相手陣内で攻める時間が多かったもののシュート3本でゴールなし。V大分もセットプレー等のチャンンスを生かせずシュート2本でゴールなくスコアレスで前半を折り返す。後半はV大分が66分に右サイドから繫いだボールをゴール前で前田央樹がキープし倒れながら出したパスに山﨑一帆が左足で決め先制すると33分には前田央樹がカウンターから藪内健人がドリブルで持ち込み前方にパスを出すと受けた前田央樹が右足で決め2点目。右サイド直接フリーキックからのボールにゴール前距離のある位置からンダウターラが高さを生かして頭で合わせ1点を返す。そして90+2分にマルヤスは右サイドの直接フリーキックからのゴール前相手クリアボールを最後は塩谷仁が落ちついて右足で決め同点に追いつく。その後は互いにゴールなく2-2の引き分けで勝点1ずつを分け合った。マルヤスは4連勝ならずも4位をキープ。V大分も連勝ならず。
東京武蔵野ユナイテッドFCとFCティアモ枚方は「武蔵野」で対戦。前半14分に武蔵野はゴール前で連続のシュートから最後は澤野康介が右足で決め先制。24分には左からのクロスにゴール前で澤野康介が頭で合わせ2点目。枚方もチャンスを作り3本のシュートを放つもゴールなし。前半は10本のシュートを放った武蔵野が2-0で折り返す。後半は武蔵野が78分に相手のパスミスを奪った川戸大樹がミドルシュートを決め3点目。87分には相手GKからのボールを松澤彰がインターセプトし左サイドからクロスを入れるとゴール前で一宮憲太が頭で合わせ4点目。枚方は後半10本のシュートを放つも最後まで武蔵野の堅い守りの前にゴールが遠く無得点で試合終了。武蔵野が4-0で勝ち3試合ぶりの勝利。枚方は3試合勝利なし。
ホンダロックSCとソニー仙台FCは「宮崎県」で対戦。前半はシュート1本のロックに対し3本のソニーが相手陣内でのチャンスを多く作るもロックの堅い守りの前にゴールならず。ロックもセットプレーのチャンスを生かせず前半をスコアレスで折り返す。後半はロックが52分に相手のクリアボールに追いついた長谷川雄介がゴール前に浮き球を入れるとゴール前の競り合いからのこぼれ球を田中大和が体勢を崩しながら左足を振り抜きで決め先制。88分には自陣GKから牧野翔太がドリブルで駆け上がりゴール前で藤山雄生が繫いだボールを野田涼雅が決め2点目。ソニーは後半もシュート3本を放つもゴールなく試合終了。ロックが2-0で勝ち4試合ぶりの勝利。ソニーは3試合ぶりの黒星。
クリアソン新宿とHonda FCは「味スタAGF」で対戦。前半は序盤の新宿の猛攻を防いだHondaが12分に右サイドのクロスに逆サイドで待ち構えていた八戸雄太が左足でミドルシュートを決め先制。33分にはPKのチャンスを得るとGKの楠本祐規が決め2点目。新宿もチャンスを作り4本のシュートを放ったがゴールなくHondaが2点リードで折り返す。後半は新宿が79分に左CKからのボールにゴール前で相手のクリアがゴールに吸い込まれオウンゴールで1点を返す。そしてこのままHonda逃げ切りかと思われた90+6分に新宿はPKのチャンスを得ると大和田歩夢が左下隅に決めたところで試合終了。新宿が2-2の引き分けに持ち込んだ。新宿は3試合ぶりの勝点。Hondaは勝点2差の3位に後退で自力優勝がなくなった。
今季の最終節となる次節(第30節)は11月20(日)に全8試合が開催される。
※優勝のゆくえ
・奈良クラブ(勝点58、得失点差+23)
1)勝利:FC大阪が勝っても得失点差で奈良に追いつかない場合
2)引分:FC大阪とHondaが引き分け以下の場合
3)敗戦:FC大阪が敗れ、Hondaが引き分け以下の場合
・FC大阪(勝点58、得失点差+13)
1)勝利:奈良が引き分け以下の場合、
または奈良が勝ちの場合は、大量得点で勝利し得失点差で追いついた場合
2)引分:奈良が敗れ、Hondaが引き分け以下の場合
・Honda FC(勝点56、得失点差+25)
・勝利:奈良とFC大阪が引き分け以下の場合
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